ワタクシ的「ブレストをソツなくこなす五つの視点」(2011年4月25日)

せっきーです。
最近会社でブレストをしているのですが、うまく進行するにはどうしたらよいか様々思案中です。
普段からやっているわけではないのでスムーズにいかないのは仕方ないのですが、「発想法が発想を妨げているのでは」なんて事態におちいっていないか自己チェックするうちに、なんとなくブレストする際のポイントが見えてきましたので皆さんに共有したいと思います。

まずは、ブレストの基本である4原則をおさらいしましょう。

1.判断や結論を出さない
2.粗野なアイデアを歓迎する
3.量を求める
4.アイディアを結合・発展させる

上記4原則を踏まえたうえで、ワタクシが思う五つの視点を加えれば、スムーズな会議が行えると思います。


◎オズボーンのチェックリスト
出た意見を切ったり貼ったり、逆にしたりする例のやつです。
チェックリストに沿っていけばそれなりのアイデアが作れるので、さすがはブレスト生みの親が作った由緒正しい発想法です。

Other uses/別用途
他に用途はないか?

Adapt/適合
他にこのようなものがあるか? 過去に匹敵したものは何か?

Modify/変更
色、音、匂い、意味、動き、形など、新しいアングルはないか?

Magnify/拡大
大きさ、時間、頻度、高さ、長さ、強さを拡大できるか?

Minify/縮小
より小さくできるか?携帯化できるか?短くできるか?省略できるか?軽くできる
か?

Substitute/代用
他の材料、 他の過程、他の場所、他のアプローチ、 他の声の調子、他の誰か、異なった成分など、他の何かに代用できないか?

Rearrange/再配列
要素、成分、部品、パターン、配列、レイアウト、位置、ペース、スケジュールを変えられないか?原因と結果を替えられないか?

Reverse/逆転
逆にできないか? 正反対にできないか? 後方に移せないか? 役割を逆にできないか?
ターンできないか?反対側を向けられないか?マイナスをプラスにできないか?

Combine/結合
目的や考えを結合できないか?一単位を複数にできないか?組み合せられないか?


◎とにかく人の意見にのる
「せっかく複数人で集まったのだから、自分では発想し得ない視点を拝借すべし。」
これは面白法人カヤックの人が発想法の本で書いてました。
確かに、忙しいなか集まったのだから他人の発想に乗ってしまったほうがお得です。
4原則の一つですが、改めてその重要性を認識しなおしてみていかがでしょうか。


◎ゴールをアイデアの数で設定する
とにかく設定した時間中はアイデアを出し続ける、というやり方がスタンダードだと
思いますが、興味が薄いテーマだと集中力が切れることはありえることです。
これでは会議の停滞要因となってしまうので、「アイデアが設定数まで出たら終了」
としたほうが終わりが見えるので、最後までだれることなくやり切れると思います。


◎実現性の設定を変える
テーマによっては実現の可能性が低い/高い議題で話をしますが、「そんなんじゃモチベーションが上がらん!」という気持ちになるのが人情です。
視点の切替にもなりますし、メンバー毎の得意・不得意もあるので一考の価値はあるのではないでしょうか。


◎ファシリテーターの力
ブレストというと「無秩序に意見を出す」というニュアンスを少なからず感じてしまうのですが、それでは思考が散漫になり集中力が切れる要因になります。
司会役の人がアイデアの交通整理と、先の展開を考えた呼び水となる発言をすることで皆が気持よくアイデアを出せるようにしたいものです。


◎議題設定はブレスト向きなのか見直す
ブレストに向く議題かそうでないかを考え直します。
会議中に議題を見直すのは前提をひっくり返すようですが、向かない議題ならブレストという方法にこだわる必要はないのです。
目的とするゴールは何か、を考えて最適な会議進行を行えばよいのです。
会議法、発想法はブレストだけではないのですから。


以上、5つ挙げてみました。
初心者のうちはルールに翻弄されがちですが、会議の本質を見失わなければ答えにたどり着けるはずです。
せっきー